時短勤務をいつまで継続するか

『小1の壁』は家計・働き方・子育てと
非常に広い範囲に影響を及ぼす問題です。
我が家では
5年後に『小1の壁』を迎えることになりますが、
この問題に早期に気が付いたことで、
同時に『小1の壁』は準備ゲーだということに気が付きました。
そこから、
この問題で悩む人をひとりでも減らすために、
情報発信をはじめました。
僕が務めている会社にも、
今まさに小学生を育てている方も多くいて、
話を聞く機会もあります。
そこで『小1の壁』対策として、
よく聞くのが時短勤務です。
ご家庭によっては、
小学校入学前の保育園時点で時短勤務をはじめて、
継続しているというところも少なくない印象です。
僕は時短勤務は『小1の壁』対策として
認識していたので、保育園時代から
時短しているというのは意外でした。
保育園から時短を継続していると考えてみると、
「いつまで時短勤務を継続するか」ということが
悩みになってきます。
これまで当たり前のように使っていた時短勤務も、
小学校入学のタイミングで悩みが出てくるということです。
・小学校に入ったら時短勤務は終わり?
・小学生になっても時短勤務は必要?
・学童に預ければフルタイムに戻れる?
・何年生まで時短を続ける家庭が多い?
・そもそも、小1の壁を考えると時短勤務はどれくらい重要?
小学校では保育園とは違った大変さが出てきます。
この記事では、
小1の壁と時短勤務の関係について、
制度・家庭生活・子どもの成長という3つの視点から考えてみます。
この記事を最後まで読めば、
時短勤務の切り替えタイミングの判断ができます。
子どもが小学生になると楽になる?

子どもが保育園に通っている家庭では、
小学校に上がれば楽になるでは?と
ぼんやり考えてしまっており、
「小学校に入学すればフルタイムに戻れる」と考えている家庭も多いようです。
以下の東京ガス都市生活研究所が、
共働きをしているママを対象に仕事と子育ての両立についてアンケートを取ったものです。

【データで検証! 】みんなどうしてる?「小1の壁」への対策
注目してほしいのは、
「仕事と子育てが両立できている」の設問に対し、
「あてはまる」「ややあてはまる」と
回答した割合が、保育園から小学校入学の
タイミングでガクッと減っていることです。
つまり、
それだけ小学校入学と共に生活が大きく変わり、
大変になってしまうということです。
小1の壁で時短勤務を続ける必要はある?

まず結論から言えば、
小学生になったからといって、
必ずしも時短勤務を終了する必要はないと考えています。
僕は時短勤務が『小1の壁』の
有効な対策の一つだと考えているからです。
一方で、「小学校に入学したら絶対に時短勤務を続けたほうがいい」というわけでもありません。
重要なのは、
「小学生になったからどうするか」ではなく、
「小学校生活に合わせて、どの働き方が家庭に合っているか」を考えることだと思います。
小学校に入学すると、
保育園時代とは生活リズムが大きく変わります。
登校時間、下校時間、宿題、学校行事、
PTAや保護者対応、学童、長期休暇など、
仕事以外に考えることが増えていきます。
そのため、保育園時代に何とかフルタイムで
働けていた家庭でも、小学校入学をきっかけに
「思ったより大変だった」と感じる可能性があります。
これが、いわゆる『小1の壁』です。
▼『小1の壁』について詳細に知りたい方はこちらもどうぞ

小学校に入ると、なぜ時短勤務が必要になるのか

僕は保育園より小学校のほうが
早く帰ってくる実情があるため、時短勤務の必要性はむしろ『小1の壁』到達時点で高まると感じます。
それは『小1の壁』問題の根幹が、
子どもの帰宅時間がとても早いというという点にあるからです。
保育園では、仕事が終わる時間に合わせて保育園へ迎えに行くことができますが、
小学校では、基本的に学校が終わる14時~15時に
子どもは自分で下校することになります。
その時間フルタイムで働いている親は
まだ絶賛仕事中になりますから、
子どもがひとりで過ごす時間ができてしまいます。
小学校に入学したばかりの子どもをひとりで
家にいさせるのは、現実的ではありませんよね。
そこで共働き家庭の強い味方になるのが学童保育です。
しかし、学童を利用したとしても、
「学校→学童→親が帰宅」という生活になります。
保育園時代よりも、
子ども自身が「自分でやること」が増える一方、
親にも別の負担が発生します。
さらに、宿題や翌日の準備など、
家庭で対応することも増えてきます。
つまり、小学校入学後は、
「子どもを預けられるか」だけではなく、
「家庭で子どもと向き合う時間をどう確保するか」が重要になってきます。
▼学童保育についてはこちらも参考にどうぞ

「小1の壁=時短勤務」ではない

ここで注意したいのが、
小1の壁を乗り越えるためには時短勤務が必須、というわけではないということです。
家庭によって状況は大きく異なります。
例えば、
・夫婦のどちらかが在宅勤務できる
・通勤時間が短い
・学童の終了時間が遅い
・祖父母などのサポートがある
・子どもが一人で過ごせるようになる
・夫婦で送迎や家事を分担できる
という家庭なら、フルタイム勤務でも十分対応できる場合があります。
一方で、
・夫婦ともに出社が必要
・通勤時間が長い
・学童の終了時間が早い
・子どもの帰宅後に親のサポートが必要
・夫婦ともに残業が多い
という家庭では、時短勤務のメリットが大きくなります。
だからこそ、
「小学生になったら時短をやめる」
「小学生の間は時短を続ける」と
最初から決める必要はないと考えます。
時短勤務は何年生まで続ける?

では、実際に時短勤務を続けるなら、
いつまでという目安はあるのでしょうか。
僕は、「小1だから」「小3だから」という
学年だけで決めるのではなく、
子どもの成長に合わせて考えるのが良いと思っています。
例えば、小学校1年生では、
・学校生活そのものに慣れる
・学童生活に慣れる
・宿題の習慣をつける
・翌日の準備を覚える
など、親のサポートが必要なことが多くあります。
一方で、小2・小3になれば、
子どもが自分でできることは増えていくと思います。
なつの子どもの成長に合わせることが本質的です
そのため、小1の時期だけ時短勤務を利用し、
子どもが学校生活に慣れてからフルタイムへ
戻すという考え方もできます。
一例ですが、
小1では時短 → 小2以降はフルタイムという
働き方も十分考えられます。
逆に、子どもの性格や家庭の事情によっては、
もう少し長く時短勤務を続ける選択肢もあります。
大切なのは「何年生までに時短をやめる」という
正解を探すことではなく、
自分の家庭にどんな選択肢が最適かをしっかりと考えることだと思います。
小学生になったらフルタイムに戻すべき?


人によっては「制度で小学生になったら時短はできないのでは?」と認識されている方もいるようですが、半分正解で半分間違いです。
以下は株式会社リアルミーがまとめた、
子どもの年齢と時短勤務の法制上の位置づけを示したものです。


時短勤務は何歳まで?法律は3歳未満・3歳以降の選択肢も解説
これを見ると
小学校入学以降は制度整備がされていないため、
時短できないと考えてしまう人も多いようです。
小学校入学以降は勤め先の制度に頼るところになりますが、最近では『小1の壁』の問題への理解や、
子育てを援助する企業も増えており、
時短の制度を利用できる環境が整いつつあります。
そのため、「保育園の時短勤務が終わるから、
小学校入学を機にフルタイムへ戻そう」と考える人がいるかもしれませんが、
まずは会社の時短制度を確認することがおすすめです。
ただし、僕自身は「制度上できるからフルタイムに戻す」だけでは少し危険だと思っています。
やはり考えたいのは、
フルタイムに戻した結果、家庭生活がどうなるかだと思います。
例えば、時短勤務からフルタイムに戻ることで、
・収入が増える
・昇進やキャリアアップにつながる
・仕事の選択肢が増える
というメリットがあります。
一方で、
・帰宅時間が遅くなる
・子どもと過ごす時間が減る
・宿題を見る時間がなくなる
・家事・育児の負担が増える
・親自身の余裕がなくなる
というデメリットもあります。
つまり、フルタイム復帰は「収入が増える」というメリットだけで判断するのではなく、
家庭全体のバランスで考える必要があります。
時短勤務を続けるメリット


小学校入学後も時短勤務を続ける最大のメリットは、やはり時間の余裕です。
例えば、1時間勤務時間を短くできるだけでも、
・子どもが帰ってくる前に帰宅する
・夕食を一緒に食べる
・宿題を見る
といったことがしやすくなります。
また、親自身の余裕にもつながります。
小1の壁では、子どもの生活だけではなく、
親の疲労も大きな問題になります。
仕事、家事、育児をすべてギリギリの状態で回していると、ちょっとした学校行事や
子どもの体調不良で一気に生活が崩れてしまうことがあります。
見落とされそうですが
時短勤務の「家庭の余白」を作る効果は結構大きいのではないかと感じます。
▼『小1の壁』を5つの壁のうちの一つ『心身の壁』にあたりますので、こちらもどうぞ


時短勤務にもデメリットがある


一方で、時短勤務にはデメリットもあります。
代表的なのは、やはり収入減になることです。
勤務時間が短くなれば、
給与や賞与などに影響する場合があります。
また、
・昇進しづらい
・任される仕事が限られる
・周囲に気を遣う
・キャリア形成が遅れる
といった問題を感じる人もいるでしょう。
そのため、
「子どものためだから時短勤務」と
単純に決めてしまうのではなく、
「どれくらいの時間を家庭に使いたいのか」
「そのためにどれくらいの収入を減らせるのか」
まで考えておくことが大切です。
▼時短勤務のメリット/デメリットをもっと詳しく知りたいかたはこちらもどうぞ


「時短勤務を何年続けるか」より大切なこと


ここまで時短勤務について考えてきましたが、
実はもっと大切なことがあります。
それは、小学校入学後の生活を、
早いうちからシミュレーションしておくことです。
例えば、
・夫婦ともに18時まで仕事をしたら、子どもは何時まで学童にいるのか?
・学童から帰ってきた後、誰が夕食を作るのか?
・宿題はいつ見るのか?
・学校行事が平日にあったら、どちらが休むのか?
・夏休みはどうするのか?
こうしたことを一つずつ考えていくと、
時短勤務が本当に必要なのかが見えてきます。
逆に言えば、ここを考えずに
「小学校に入ったらフルタイムに戻ろう」と決めるのは少し危険かなと思います。
▼『小1の壁』で詰むパターンについてはこちらもどうぞ


我が家は「小1の壁」までの5年間で考える


我が家の場合、子どもが小学校に入学するまでにはまだ時間があります。
だからこそ、今の時点で
「小1になったら時短勤務をどうするか」を
完全に決める必要はないと考えています。
むしろ、この数年間を使って、
・家計を整える
・資産形成を進める
・仕事以外の収入を作る
・子どもの成長を見守る
・夫婦の働き方を考える
といった準備をしていきたいと思っています。
これは、私がこのブログで「小1の壁」を単なる子育ての問題としてではなく、
人生設計の問題として考えている理由でもあります。
小1の壁がやってきたとき、
「時短勤務を続けるしかない」
「フルタイムに戻るしかない」という
二択になってしまうのではなく、
「我が家にとって一番良い働き方を選べる状態」を作っておきたい。
そのために、今から準備しておくことには意味があると思っています。
▼『小1の壁』まで数年ある方むけのロードマップはこちらをどうぞ


時短勤務の必要性を考えましょう


小学校入学後の時短勤務について、もう一度まとめます。
・小学生になったからといって、必ず時短勤務を終了する必要はない
・時短勤務の必要性は家庭の状況によるため考える必要がある
・小学校入学後の生活を早めにシミュレーションすると良い
大切なのは、「何年生まで時短にするか」ではなく、
「どんな家庭生活を送りたいか」から逆算して働き方を決めることです。
小1では学校生活への適応や宿題、学童など、
親のサポートが必要になる場面も多くあります。
そのため、小1の間だけ時短勤務を続け、
その後フルタイムへ戻すという方法もあります。
反対に、家庭の事情によっては、
小学校高学年まで時短勤務を続けることも選択肢になります。
そして、もう一つ大切なのが、
小1の壁を迎えてから考えるのではなく、数年前から準備しておくことです。
働き方、家計、資産形成、家事・育児の分担。
これらを少しずつ整えておけば、
小1の壁を迎えたときに選べる道が増えます。
「時短勤務を続けるか、フルタイムに戻すか」は
その答えは家庭によって違います。
だからこそ、正解を探すのではなく、
自分たちの家庭にとっての正解を、小学校入学までの時間を使って作っていく。
それが、我が家にとっての「小1の壁」への準備なのだと思っています。
当ブログでは、
『小1の壁』を乗り越えるべく、
家計管理・資産形成・教育費・働き方、
そして子育てについて、
有益な情報を発信しております。
『小1の壁』で苦しむ人がひとりでも減らせればと思います!
最後までご覧いただき、ありがとうございました!







