『小1の壁』と学童保育

『小1の壁』は働き方・家計・子育てに
大きな影響を与える問題です。
『小1の壁』の対策として、
まず思い浮かぶのが学童保育ではないでしょうか。
保育園時代は
比較的長時間預かってもらえていたのに、
小学校入学と同時に生活リズムが大きく変わり、
仕事と子育ての両立が一気に難しくなってしまいます。
これが多くの共働き家庭が直面する現実です。
ただ、子どもが学童保育に通えば、
すべての問題が解決するように
思ってしまう方も多いようですが、
実はそうとも言い切れません。
- そもそも学童に入れるのか
- 公立と民間は何が違うのか
- もし入れなかったらどうすればいいのか
このような点が『小1の壁』直前で
まだ明確でなければ、
不安になってしまいそうですよね。
僕自身は6年後に
子どもが小学校へ入学するタイミングを迎え、
「小1の壁」に直面する予定です。
その時に慌てないため、
セミリタイアも視野に入れながら
準備を進めています。
この記事では、小1の壁における
学童保育のリアルを整理しながら、
共働き家庭がどう備えるべきかをまとめます。
なぜ小学校入学で急に詰みやすくなるのか

保育園と小学校では、子どもを預かってくれる時間に大きな差があります。
保育園では夕方〜夜まで
預かってもらえることが一般的ですが、
小学校は午後のかなり早い時間に終わります。
さらに低学年のうちは、給食開始が遅かったり、
午前授業が多いこと、長期休暇が長かったりと、
大人と子どもの時間のズレが発生する作りになっているのが現状です。
つまり、小学校入学は子どもが
少し成長したタイミングであるとともに
実際には親の時間的負担が急増するタイミングなのです。
『小1の壁』の最も大きな問題である『時間の壁』については、こちらもどうぞ。

学童が機能しないと何が起きるか

学童に入れない場合や、
もしくは何かの事情によって使いづらい場合は、
どんなことが考えられるでしょうか?
- 親が時短勤務や働き方を変更する
- 親のどちらかが送迎対応できる状態にする
- 祖父母に依存してしまう
- 留守番を検討する必要がある
もちろん、
ご家庭の状況によって検討する項目は様々ですが、
一般的にはこのような点に集約されそうです。
このように並べてみると、
これは単なる預け先の問題ではなく、
働き方・収入・キャリア・家庭運営すべてに影響する問題であることがよくわかります。
これが『小1の壁』と呼ばれる理由ですし、
以下に学童保育の存在が『小1の壁』に
有効な施設なのかということがわかります。
学童保育の公立と民間の違い

学童保育を活用する場合、
まずは学童保育の選定をする必要がでてきます。
選定の際に気になるのが
公立か民間かという点かと思います。
特に現代の子育て世帯では、
教育費や老後資金のために
資産形成に励む割合も多いため、
お金がどれぐらいかかるのかという観点だけでも、
公立と民間にどのような違いがあるのか気になるところです。
このように聞くと公立と民間で優劣をつけたがっているように思えるかもしれませんが、
どちらが優れているというより、家庭によって向き不向きがあるということがわかりました。
公立学童の特徴
まずは簡単にメリット/デメリットをまとめました。
メリット
- 利用料が比較的安い
- 自治体運営で安心感がある
- 利用者が多く情報を集めやすい
デメリット
- 定員が限られる
- 延長時間が短いことがある
- サービス内容に地域差がある
最大のメリットはやはり利用料の安さかなと思います。
一方で最大の課題は、
入りたい家庭が多くても全員が入れるとは限らないことです。
民間学童の特徴
次に民間学童のメリット/デメリットをまとめます。
メリット
- 預かり時間が長いことが多い
- 送迎付きサービスもある
- 学習支援や習い事併設がある
デメリット
- 費用が高い
- 家計への負担が大きい
- 地域によって選択肢が少ない
民間学童はサービスの幅が広くかなり便利ですが、
月数万円単位になるケースもあり、
長期間利用するとかなりの支出になる場合もあります。
公立か民間か?どんな家庭に向いているか

各学童の特徴から、
僕が考える向いている家庭をまとめてみました。
公立向き
- 家計負担を抑えたい
- 勤務時間に比較的余裕がある
- 地域の学童環境が整っている
民間向き
- フルタイム共働き
- お迎え時間に制約がある
- お金を払ってでも時間を確保したい
選定の際に重要なのは
「安いから公立」「充実してるから民間」というような選択はしないことだと思います。
重要なのは家庭の働き方との相性で選ぶことです。
学童に入れない問題のリアル

これはそもそもの問題ですが、
学童に入れるかどうかという問題もあります。
ここはかなり現実的に
見ておく必要があると思っています。
というのも、学童は「申し込めば入れる」とは
限らないからです。
地域によっては、共働きでも入れなかったり、
点数制で競争になったり、低学年優先でも厳しいというケースがあるようです。
特に都市部では、保育園と同じように“情報戦”になることもあります。
つまり「その時になったら考えればいい」はかなり危険だということです。
どうして学童に入れないのか?

学童に入るためには、
そもそもなぜ入れないのかを
理解する必要があります。
主な理由は、以下です。
- 定員不足
- 申込者増加
- 地域の人口増
- 優先順位制度
少し前なら「フルタイム共働きだから安心」と言えたようですが、今はそうとも言い切れない状況になっています。
下記は2025年にこども家庭庁が実施した、
令和7年 放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実施状況の調査結果です。

令和7年 放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実施状況
特に注目してほしいのが、
緑線が学童を利用できなかった児童数、
つまり待機児童の人数です。
赤線の登録児童数が増加しているので、
年々改善はされている一方で、
待機児童数は平成27年から
おおよそ横ばいであることがわかります。
理由は様々あるかと考えますが、
ひとつとして利用したかった近所あるいは通勤路途中の学童に入れずに諦めた、
(第2希望以降では生活に支障がある)ということが考えられます。
つまり、
施設はあっても入れない可能性があるため、
フルタイム共働きを継続する場合は、
学童の情報は早めに入手しておいたほうが良いということです。
ちなみに、
先ほどの調査結果には待機児童の項目で、
以下の内容が記載されています。
都道府県別では、東京都(3,360 人)、埼玉県(1,681 人)、兵庫県(1,464 人)、千葉県(1,106人)、神奈川県(1,067 人)で全体の約5割を占めている。
抜粋:令和7年 放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実施状況
待機児童の約50%は、
1都3県+兵庫県に集中しているため、
この地域にお住まいの方は特に注意が必要です。
学童に入れなかった場合の現実的な選択肢

基本的に定員等で入れないとなるのは、
公立の学童という点に立って、
もし公立学童に入れなかった場合、
どうするかを考えてみました。
① 民間学童へ切り替え
最も現実的な代替策と考える一方で、
先述したように費用負担は大きくなります。
この選択肢をとれるのは、
ちょっと残酷かもしれませんが、
ある程度家計に余裕のあるご家庭になるかと思います。
家計に余裕がないと、
毎月の出費がじわじわと効いてくるので、
かなり厳しい選択になるでしょう。
② 親の働き方を調整する
例えば、以下のようになります。
- 時短勤務
- 在宅勤務への変更
- 部署異動
- 転職
ただしこれは収入やキャリアへの
影響が大きい可能性が高く、
特に資産形成の最中では
計画を守れないことさえあるかもしれません。
短期対応としてはありですが、
長期的には慎重に考える必要があります。
③ 祖父母サポート
近くに祖父母がいる場合には、
祖父母を頼ることは有効です。
ただし、祖父母にも都合があったり、
体調が悪く面倒が見られないなど、
ほとんど毎日預かってもらうのは、
よく考えると現実的ではないことがわかります。
一例として、
妻のお姉さんの子どもの保育園に通っていて、
お姉さんが帰ってくるまでは
基本的に祖父母が面倒を見ているようなのですが、
子供が体調を崩すと祖父母に移ってしまって面倒が見られないということが、
たびたび起こっているようです。
④ 習い事などで一部時間を埋める
先輩パパ・ママの情報をまとめていると、
子どもに習い事をやってもらって
帰宅時間を調整することがあるようです。
僕の考えですが、
習い事は補助的には有効であるものの、
学童の代替にはならないと思っています。
子どもも宿題をやらねばならなかったり、
そもそも学校での生活で少し疲れてしまったりと、
習い事が重荷になることは
よくある事かなと思います。
もしかすると学童も同じかもしれませんが、
少なくとも多少の保育機能を期待するのであれば、
学童のほうが目的と合致するかと思います。
学童に入るためにどうすべきか

学童に入れずに悩まないようにするには、
具体的にどうすればよいのか、
以下にまとめてみました。
この順番で備えるのが現実的だと思います。
もし、『小1の壁』までにまだ時間があるという方は、以下の記事も参考になるかと思います。
▼『小1の壁』対策のロードマップはこちら。

共働き家庭はどう乗り切っているのか

学童に入れればすべて解決かと言えば、
実はそうとも言えないのが現状です。
例えば、公立の学童は一般的に預かり時間が短く、
親がフルタイムでは迎えに行くことが難しいことがあるようです。
そのため実際には、多くの家庭が“組み合わせ”で対応しています。
先ほどの例であれば、公立学童+時短勤務によって『小1の壁』を乗り越えるパターンがあります。
ご家庭の状況によって取り得るパターンは様々かと思われますが、
共働き家庭がどのようなパターンをとっているのか、まとめてみました。
①公立学童+時短勤務
②民間学童+フルタイム継続
③公立学童+在宅勤務
④公立学童+祖父母支援+フルタイム継続
もし、「私はこの組み合わせで乗り切っているよー!」というものがあれば、
教えていただけると嬉しいです!
単独の解決策で乗り切る家庭は少なく、
複数の仕組みを組み合わせているケースが多いです。
学童とお金のリアル

気になるお金についてまとめてみました。
下記は2025年にこども家庭庁が実施した、
令和7年 放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実施状況の調査結果です。

令和7年 放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実施状況
これを見ると月額利用料1万円以下の施設が
大半を占めることがわかります。
ただし、
これらはあくまでも利用料だけの集計なので、
特に民間学童でサービスをいくつか付加すると、
月3~5万円程度かかることもある点は
注意する必要があります。
このように『小1の壁』では、
学童費、習い事、長期休み対応費、
時短による収入減など、
支出増+収入減が重なることがあります。
これは想像以上に
家計に効きいてくると予想できます。
なぜ事前の資産形成が重要なのか

僕が小1の壁に向けて
資産形成を進めている理由はここです。
十分な金融資産があると、
以下のような点で有利と考えます。
- 時短勤務を選びやすい
- 無理な働き方を避けられる
- 民間学童も選択肢になる
つまり、お金があることで「働き方の自由」が増えるということです。
小1の壁対策は、学童の情報収集だけではなく、
家計の準備でもあるのです。
僕が『小1の壁』を準備ゲーを考えている理由は、ここにあります。
学童も『小1の壁』も“準備した家庭が強い”

小1の壁は突然やってくるように見えて、
実際はかなり前から準備できます。
特に学童問題は、情報収集し、
働き方の確認して徐々に調整、
家計の準備を早めに進めることで
選択肢が増えます。
「その時になったら考える」では
遅いかもしれません。
わが家も6年後を見据えて、
今から準備を進めています。
小1の壁は不安なテーマですが、
準備次第でかなりコントロールできると
考えています。
『小1の壁』で苦しむ人が
ひとりでも減らせればと思います!
当ブログでは、
『小1の壁』を乗り越えるべく、
家計管理・資産形成・教育費・働き方、
そして子育てについて、
有益な情報を発信しております。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!

